キャンプの時や友達と集まった時などにBBQをしたことはあるけど、いざ自分で段取りをするとなると方法が分からないという方は結構多いんじゃないでしょうか?
特に女の方は、普段は男性に任せっきりというパターンの方が多いと思います。
僕も昔は友達に任せっきりでしたが、ファミリーキャンプを始めるにあたって自分が火起こしをする様になりました。
今回はそんなBBQ初心者の方でも失敗しない方法という事で、BBQの際の炭の火起こしから処理までを分かりやすくまとめました。
初心者キャンパーの方や、いつもは任せっきりだけど今回は頼れる人がいない方は是非ご覧になってください。
BBQコンロ・グリルの準備及び段取り
まずはBBQコンロ・グリル(以下BBQコンロといいます)を準備しましょう。
基本的には炭の火起こしなどは、このBBQコンロの上で行います。
今回は僕が使用しているBBQにも利用できる焚き火台を使って説明していきます。
BBQコンロが準備できたら早速火起こし!と思われる方もおられますが、まずは今回のBBQで使用するアイテムを全て近くに置いておくことをお勧めします。
火起こしが始まってから探し回ったり、足りないものが見つかっても火が着き出した炭を止めることは誰にもできません。
実際は止めることはできますが、慣れないうちは心に余裕を持てる様にしっかりと段取りしておきましょう。
BBQに必要な道具は方法によって様々ですが、今回は僕が使っているものを紹介しますね。
- BBQコンロ
- 炭
- 火起こし器
- カセットガス
- トーチバーナー
- 着火剤
- トング
- 革手袋
- お菓子の缶(火消し壺の代わり)
こうやって見てみると意外とたくさん必要な道具がありますね。
慣れないうちは、BBQを始める前に全ての道具が揃っていることを確認しましょう。
ちなみに今回使用する炭はホームセンターで販売されている低単価な炭を使用していきます。
いろいろな種類の炭がありますが、比較的どこのホームセンターでも取り扱っているものになりますので、初心者の方でも簡単に手に入るかと思います。
火起こしまでの流れ
道具の準備ができたら、早速火起こしをしていきましょう。
BBQにおいて初心者の方にとって1番の難関と感じる部分ですが心配は無用です。
誰でもできる方法を説明していきますね。
火起こしを効率的にするには?
まず初めに、火起こしを効率的にするポイントを説明して置きましょう。
ポイントは3つです。
- 炭の周りに空間を作って空気を流れるようにする
- なるべく縦に並べる
- 風で火が消えない様に壁を作る
1つ目のポイントは、空間を確保して火が燃えやすい状態を作るということです。
燃焼に必要な3要素は可燃物・酸素・熱源です。
着火剤(熱源)を使用して炭(可燃物)を燃やすわけですから、いかに酸素を取り込めるかが大切になってきます。
2つ目は炭をなるべく縦に並べる事です。
炎は上に上がっていくので、なるべく縦に置く事で多くの炭に火を付けられる様にしましょう。
3つ目は炭に火が付くまでの間に火種が消えない様に防風対策をする事が必要になってきます。
要は火が燃えやすい環境を作ればいいという事です。
難しく考えなくて大丈夫です。
具体的なやり方は後述しますね。
火起こし方法
次に火起こしの方法について確認して見ましょう。
火起こしの方法はざっくりと2つに分かれます。
- 火起こし器を使わず炭を組んで着火する方法
- 火起こし器を使って着火する方法
1つ目は炭を直接組んで着火する方法です。
多くの方が想像する着火方法がこちらではないでしょうか?
いろいろな組み方や着火方法がありますが、僕がお勧めするのはトーチバーナーを使って着火させる方法です。
2つ目が火起こし器を使って着火する方法になります。
こちらの方法は炭を直接組む方法に比べて技術的要素が少なく初心者でも簡単に火起こしをする事ができます。
トーチバーナーがない場合や、使用する炭の形状によっては火起こし器を使用する方が楽な場合があるので、こちらの方法もしっかりと説明していきますね。
①:炭を直接組んで着火する方法
火起こし器を使わずに着火させたい場合は自分で炭を組む必要があります。
組み方のポイントはある程度大きな炭をかまど型にする事です。
小さ過ぎる炭や薄過ぎる炭は火が付きやすい一方で、すぐに燃え尽きてしまうので使わない様にしましょう。
小さい炭などは、BBQ中に炭を追加投入する時に
使用すると良いですよ。
実際に組み上げれたら、あとはトーチバーナーでひたすら炙るだけになります。
炭の種類と大きさにもよりますが、5分くらいでそこそこ火が着いてきて、10分もすればまず出来上がっている感じです。
注意点は、カセットガスをそのまま置きっぱなしにしない事です。
長時間炙り続けていると、周囲のBBQコンロが熱くなってきます。
熱くなった部分にカセットガスが接触していると、最悪爆発する恐れがあります。
長くても10分くらいで炭に火が着きますので、面倒ですが、持ち続けましょう。
安全第一です。
ここは面倒くさがらずにいきましょう。
炭に火が着いたら、かまど型に組んでいた炭をBBQコンロに広げて完了です。
火起こしが終わったら、トーチバーナーをカセットガスから取り外しておくことを忘れない様にしてください。
使用直後のトーチバーナーの先端は高温になっているので、小さなお子さんがいる方は手の届かない所において冷まして置きましょう。
- トーチバーナーで着火中は置きっぱなしにしない。
- 使用が終われば、トーチバーナーをカセットガスがら取り外す。
- トーチバーナーの先端は高温になっている為注意する。
他のサイトなどを見ていると、着火剤を囲う様に炭を上に積み上げて組む写真を見ますが、炭の形状によって組むのが難しくなります。
僕も器用な方ではないので、「あー💦もう少しやったのに崩れてもた!」とか言いながら苦戦していたのを覚えています。
意外と組むのが難しいですが、チャレンジしてみたい方はトーチバーナーを保険で準備しておくことをお勧めします。
トーチバーナーを使用せずに火起こししている方が、
見た目はカッコ良いんですけどね。
ちなみにトーチバーナーはホームセンターなどで購入できます。
いろいろなメーカーから出されていますが、選ぶときのポイントは、ガスを出しっぱなしに出来るものを選ぶことです。
握っている間だけ火が出るタイプのものは、長時間炙り続けるのに向いていません。
②:火起こし器を使って着火する方法
次に紹介するのが火起こし器を使う方法になります。
先ほどの方法では、炭の形状によっては上手く組み上げる事が難しかったりすると思います。
僕が普段使用している豆炭は、小さくて組むのが非常に難しいので炭の形状によっては火起こし器を使用する方が楽になります。
今回は、僕が使っているのはキャプテンスタッグから販売されている火起こし器を使って説明していきます。
方法はとても簡単で、まず炭を火起こし器の中に炭を入れます。
火が上に燃え上がりやすいように、
なるべく縦向きになるように入れるのがポイントです。
先ほどと違って大き過ぎるものは入れずに、中くらいのものを選ぶようにしましょう。
火起こし器を使用する場合は着火剤を使用しますが、トーチバーナーに比べて火力が弱いので、大き過ぎる炭を入れると中々火がつきません。
次に着火剤に火をつけて、その上に炭の入った火起こし器を乗せます。
あとは放置するだけ。
着火剤がない場合、トーチバーナーで上から炙っても問題なく火が着きます。
炭が赤く燃えてきたら、BBQコンロに広げて完了です。
火起こし器はかなりの高温になっているので注意してください。
火起こし器は高温になっている。
触る時は、絶対に革手袋をするようにしましょう。
先ほどのトーチバーナーと同じく、お子さんの手の届かない所で
冷ますようにしてくださいね。
BBQ中の注意点
火起こしが完了すれば、いよいよ楽しいBBQの始まりです。
1番大変な火起こしが終わってひと段落ですが、BBQを最後まで成功させるためのポイントが2つあります。
- 炭は高低差をつけて置くようにする。
- 炭の量を定期的にチェックする。
炭の置き方で意識すべきは高低差
1つ目のポイントは炭は高低差をつけて置くという事です。
普段料理をする際は火力調整はボタンひとつで簡単にできますが、炭が相手だとそうはいきません。
焼き網までの距離が近い場所と遠い場所を作って置く事で火力を調整します。
僕は家族4人だけでBBQを楽しむ時は、炭を乗せない場所も多くとります。
焦げないように保温スペースを設けて置く事が、
食材をうまく焼くコツです。
炭の量を定期的に確認し追加投入をする
2つ目のポイントは、定期的に炭の量をチェックする事です。
時間が経ってくると炭は次第に小さくなっていき、火力が無くなってきます。
友達と集まってゆっくりとBBQを楽しむ場合などは、適度なタイミングで炭を追加投入して火力を保持する必要があります。
追加投入の方法は至って簡単で、燃えている炭の上に新しい炭を乗せて火を付けるだけになります。
追加投入の際は、比較的小さい炭を入れると火が着気やすくて便利です。
火力が完全に落ちてしまってからだと新しい炭に火をつけるのが困難になるので、慣れないうちは早めの投入を意識する必要があります。
炭を追加投入したせいで失敗するということは基本的にないので、
「迷ったら追加」で問題ないですよ。
ただ初心者の方にとって、炭を見ただけで追加投入の判断をするのは意外と難しいです。
それは、時間が経って小さくなっている炭の周りには灰が着いており、実際のサイズよりも大きく見えてしまうからです。
僕は過去に追加投入の判断を誤ったせいで、火起こし器を2回使用するという失敗をしました。
ですので炭の量をチェックする際は、トングを使用して炭の周りの灰を落とすようにしてください。
「意外と小さくなっている」という事実に気づく事ができるかと思います。
以上がBBQ中に注意しておきたいポイントになります。
炭の処理までの流れ
楽しいBBQが終わると待ち受けているものが炭の処理です。
ここでは、知らないと意外と迷ってしまう炭の処理方法を説明していきます。
炭の廃棄方法
まずは炭の捨て方ですが、炭は燃えるゴミに分類して捨てられます。
BBQサイトに専用の灰捨て場があれば良いですが、無ければ自分で持ち帰って可燃ごみで捨てるようにしてください。
有料サイトの場合は設置されている事が多いのでそのまま捨てる事ができます。
灰捨て場に捨てる場合は火が消えた後に捨てるようにしてください。
火事にならないように蓋付きの排捨て場が設けられている場所もありますが、他の方に火傷をさせてしまう恐れがあるので注意が必要です。
炭の火消し方法
さっそく炭の火消し方法を3つご紹介します。
- そのまま放置して置く
- バケツに溜めた水の中に炭を入れる
- 火消し壺を使用する
1つ目の方法は、そのまま放置で燃え尽きるのを待つ方法です。
BBQが終わった段階で燃えている炭の量が比較的少ない場合はそのまま放置する事で、炭は燃え尽きてくれます。
時間的に余裕があるのなら検討しても良いと思います。
2つ目はバケツの中に水を溜めて、その中に炭を直接入れて鎮火させる方法です。
注意すべきは水の中に炭を入れるのであって、炭に水をかけるのではないという事です。
高温の炭に直接水を掛けると一気に蒸発して灰が舞います。
周りの方に迷惑になるとともに、火傷の恐れもある為水を使用する場合は、直接掛けないようにしてください。
3つ目の方法が、火消し壺の中に炭を入れて鎮火させる方法です。
僕は火消し壺の代わりにお菓子の缶を使用しています。
蓋をする事で、酸欠になり自然と鎮火します。
ただし、入れ物がかなり高温になるので火傷には注意するようにしてください。
入れ物がかなり高温になるので、取り扱いは革手袋を着用するようにしてください。
火消し壺を使用して鎮火させた場合は、再利用が可能です。
1度火を付けた炭は、再度火起こしする場合に火が付きやすい特徴があります。
追加投入する炭としても使いやすいので、BBQを頻繁にする方は持ち帰っても良いかもしれません。
また炭には脱臭効果があるので、消臭剤として使うこともできます。
僕は次回のBBQに備えて、大きい炭だけ
持ち帰るようにしていますよ。
まとめ
以上がBBQの際の火起こしから炭の処理までの方法になります。
火起こし1つとってもたくさんの方法があり迷ってしまうと思いますが、本当に簡単な方法というのは数少ないです。
初心者の方には是非確実に成功する方法を実施いただき、余裕が出てきてから色々な方法にチャレンジする事をお勧めします。
今回の方法は道具があれば誰でも簡単に実践する事ができるので、絶対に失敗したくない方はぜひ参考にして見てください。
ではでは。
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